B169 戦闘服はカフェオレで洗え!

1990年5月22日(火)

今日は、現地人がダイアモンドを採取しているところまでピクニックがてら見学に行くと言う話だ。この辺の現地人「ピグミー族」(身長が平均より低い)の中の少年2人が道案内で30分ぐらいのところにあると言うのでせいぜい3キロもないだろうと思っていた。ところが行けども行けども目的地に着かない。長ズボンに半袖、ピストルベルトに水筒という軽装備だったので少しは楽だったけれど、なんと目的地まで2時間もかかったのだった。

 

現地人が10人ぐらい河のそばで作業をしていた。ダイアモンドは1週間に小さい粒が一つ見つかるかどうかと言う事だった。その中の一人が米粒の半分ぐらいのダイアモンドを出して見せてくれた。オラック軍曹がそれを手に取り自分のサングラスを外してレンズの上を傷が付くかやってみた。その「米粒」はちゃんとサングラスのレンズに傷を付けたので本物な様だが何しろ小さい。僕も手に持ってみたけれど確かに米粒の半分もない大きさで形を整えていないやつだったけれど「キラキラ」輝いていた。この輝きが世界中の人を魅了しているのかな?と考えたけれど未だ宝石類や貴金属には全く興味がない。

30分ぐらいそうやってみんなでああでもない項でもないとワイワイやっていただろうか???そして帰路についた。アフリカ=砂漠 と言う先入観を持っていたので、ここまで来る道がジャングルの中の道みたいだったので驚いた。帰り道にサヤサン伍長からTRPP13という10キロもある無線機を渡されて背中に背負ったけれどこれはキツかった。おまけに来る時と違う道を通ったので30分も余計に歩く羽目になった。宿営地まであと2キロぐらいのところで完全な脱水症状になってしまい頭痛がして倒れる寸前だった。それに気がついたオラック軍曹に頭から水筒の水をかけてもらい何とか宿営地に着く事が出来た。しかしあまりの脱水症状と疲労で昼食は受け付けなかった・・・。最悪の気分だった。

Site officiel de l'amicale du 3e Dragons et de l'EED3 - TRPP 13

午後は作業がなかった。シエスタ(昼寝)の後の集合では個人の装備の整理・洗濯をする様に中尉から達しがあった。少し寝たので気分は良くなっていた。部屋に荷物を取りに戻ろうとした所で中尉に呼び止められた。「食堂に行って砂糖をもらって食べろ」と言われて食堂に行き、夕食の準備をしていたデゴアス上級伍長に頼んで角砂糖を少しもらった。ついでにコップに牛乳を入れてくれたので角砂糖をガリガリ言わせながら牛乳で流し込んだ。

その後戦闘服などの洗濯物を持っていつも体を洗いに行く川まで降りて行った。生憎どこか川上で雨が降ったらしく河の水がカフェオレ色になっていた。まぁ、別に飲む訳じゃないしいいか!という事で何人かと洗濯を始めた。

夕食後は当然の様に早めに寝た・・・。

 

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