B 274 Bar des Halles

下士官宿舎に引っ越して良かった事は、新兵たちが周りにいないのでうるさく無いことが一番だった。ただ、部屋の掃除は、新兵を一人呼べば良かったけれど、それが無くなったことで面倒が増えたことぐらいで、街中にあるし、外出に便利であった。

チムラン軍曹も考えてみればこの宿舎だったので、彼の部屋を教えてもらいそれから下士官宿舎の中を案内してもらったけれど、特に目新しい事はなかった。駐車場は宿舎の真前と裏側に広い物が有り、真前は混むので僕は階段のそばに停めた。

車を出して2分ぐらいでキャステルノダリの街の中心に出た。そこにはBarがあって大概の下士官連中なほぼ必ずそこに顔を出す。そこのバーは、(Bar des Halles バー・デ・アル)宿舎から車で2分という好条件で僕もすぐなじみ客になった。そこにはビリヤード台もあったし、生かした音楽をMTVで流していた。外人部隊兵相手のその類の女性も客の中にいて、僕はあいさつ程度の顔見知りだった。僕はどっちかというとビリヤードに当時ハマっていて、結構強かったので、他の常連たちと数々のゲームをして、買った場合は一杯奢ってもらうのが常だった。たまにバーのパトロンのマーチャルから一杯奢ってもらう事もあった。

キャステルノダリのバーはそこだけではなかったが、何かあると、待ち合わせはそこのバーであった。僕はシュミット軍曹がいてもいなくてもBar des Halles バー・デ・アルに通った。下士官クラブも良かったが、やはり民間のバーの方が良かった。よく他の中隊の同僚などと行った。その当時はコロナビールやアデルスコットなどのビールが流行っていた。帰りは、途中に個人経営のハンバーガーショップがあってそこの店の前に車を停めてよく買って食べたものだ。

朝は早く起きて通勤時間を計ったりした。朝早かったので、道路は空いていたから連隊へはすぐに着いた。連隊のパーキングは広いので、正門近くに停めるようになった。差もないと中退まで遠いからだ。ここのパーキングは下士官だけじゃなく、上級伍長なども停めるので、毎日同じ場所に停められるかは決まっていないので、いい場所に停められるかはその日になってみないとわからないのであった。というわけで、キャステルノダリの街中にある下士官宿舎での生活が始まったのだ。