B 258  第4外人連隊第3中隊第2小隊配属、

第4外人連隊に出発する前に、やる事があった・・・。僕は車を持っていなかったので、沢山の荷物をどうやって運ぶかだ。100リットルのキャンティーンが2つと90リットルが一つ。軍の支給品だけではなく、沢山の私物があった。運送会社に頼んでいる暇などはなかった。そんな大荷物を電車なんかで運んで入られないから、アヴィニヨンのレンタカー会社ヘ行って、小さな商業用の小型車を借りた。一応軍の車の運転免許証は持っていたけれど、それを民間用に書き換えはすでに済ましていたので、なんの問題もなかった。人生で初めて運転した車はというと、4トン半の迷彩塗装された軍のトラックであった。ダブルクラッチで、ハンドルも重くて、いわゆる軍用車両である。なので、レンタカー会社で借りた商用車は、ハンドルがパワステで軽く、少し怖かった(笑)

第4外人連隊には、第4外人連隊の第1中隊には、イラクで死んだ、、先輩であるS上級軍曹がいたので、その人の部屋に、荷物を置かせてもらって詳しい配属先が決まるのを待った。そして、月曜日になった。制服に着替え、僕の配属は、第4外人連隊・第3中隊・第2小隊となった。僕が新兵訓練を受けた同じ小隊であった。そこの小隊長は、僕が軍曹訓練で訓練小隊副小隊長で上級軍曹として 教官をしていたポーツェネム曹長であった。今は上級軍曹から曹長の階級に昇格していて、僕のことをよく覚えていてくれた。挨拶を交わし、僕が住む部屋を中隊付き曹長から指示をされて、隊舎の2階に上がる途中の部屋に案内されると、そこにはすでに先客が住んでいて、そこにはもうすぐ南フランスのニームにある第2外人歩兵連隊(2REI)に戻るというイギリス人のクンリッフ軍曹がいた。彼は結構な流暢に英国人特有の発音でフランス語を話した。簡単に挨拶を交わしていると、そこに大柄のドイツ人がやって来て挨拶を交わした。彼も南フランスのニームにある第2外人歩兵連隊(2REI)から来ていて、まず最初に「お前、駆け足は得意か???」と聞かれた。ここは新兵訓練中隊である。ポーツェネム曹長も駆け足が得意なのが軍曹訓練で訓練小隊副小隊長時代から知っていたので、「あぁ、ポーツェネム曹長の事は知っているよ。でも、駆け足は得意じゃないな・・・」と僕が答えると、人懐っこい笑顔でニヤニヤすると、「OK」と言って去っていった。小隊長には、3人の下士官がいた。小隊次席下士官は、ユーモアのあるフランス人のディュミ上級軍曹であった。そしてもう2人の軍曹たちがいた。1人目は見るからに運動神経抜群という風貌の第2外人落下傘連隊(2REP)から来ているトルコ人のチムランという軍曹と、さっき部屋に来た第2外人歩兵連隊から来ているドイツ人で少し太めのシュミット軍曹であった。シュミット軍曹とはすごく仲良くなって、色々と教えてもらったりした。

読んでくれた人、ありがとう。

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