B258 第4外人連隊第3中隊第2小隊配属

第4外人連隊の第3中隊に配属された。そこの第2小隊に配置された。そこの小隊長は、僕が軍曹訓練コースにいた時の訓練小隊にいた教官のポーツェネム曹長であった。軍曹訓練では、厳しい教官であったが、同じ小隊になってみると、なかなか気さくな人であった。それはそうだ。新兵訓練小隊長と、そこに配属になった僕、新米の新兵訓練軍曹なのだ。けれど、ポーツェネム曹長は、もうすぐフランス南部のニームにある第2外人歩兵連隊へ移動するという話であった・・・。まぁとにかくあと数週間しかないけれど、、同じ小隊という事で、軍曹訓練時代の昔話に花が咲いた。僕の部屋はというと、下士官宿舎の空きがないので、中隊の階段脇にある2人部屋があてがわれた。そこにはすでに先輩である新兵訓練軍曹のイギリス人のクンリッフ軍曹が住んでいる部屋であった。彼もニームの第2外人歩兵連隊から来ていた。「おぉ!お前が俺の代わりかぁ???まぁ、一杯やろう」ということで、中隊のクラブへ行きそこで早速「クローネンブルグ(フランスの普通のビール。フランス外人部隊が株主をしているビール。)」でクンリッフと乾杯した。そしたら、人の良さそうな大柄のドイツ人が話しかけてきた。「お前もここに1年配属かぁ???」と言われた。彼も僕と同じようにニームの第2外人歩兵連隊から1年間新兵訓練軍曹としてここ、第4外人連隊に配属されたシュミット軍曹だった。彼とは非常に気が合いここでの生活も悪くなさそうだと思ったものだ・・・。

もう一人の軍曹は、チムランというトルコ人の軍曹で、第2外人落下傘連隊から来ているという事だった。落下傘連隊から来ていると言う事で、180Cmぐらいあって、筋肉質のスポーツ万能といった感じのやつだった・・・。だが、奴は態度もでかいし、でかい口を聞く代わりに、ランドナヴィゲーションは苦手という事だった。僕が第6外人工兵連隊からやって来たと聞いて、、落下傘連隊から来ているチムランは少し馬鹿にした様な顔をした。悪かったな!

副小隊長は、デュミ上級軍曹で、すごく気さくな人であった。話付きで、酒好きであった。けれども、外人部隊の事は良き知っていたし、頼りになる人であった。僕とシュミット2人は、デュミ上級軍曹の家で、よく食事などに呼ばれた。カミさんはブラジル人で、彼が「仏領ギアナ」にある第3外人歩兵連隊にいた時に知り合ったそうで、料理がすごく上手かった。

新しく小隊長になるのは、アンドレス上級軍曹で、ここ第4外人連隊では、PM(ポリス・ミリテール=憲兵)の長をしていた人で、僕が伍長時代から顔は知っていた。僕とシュミットは彼に気に入られて、たくさん話をした。

読んでくれた人ありがとう

コメントを残す