B 200 レイ曹長に褒められる

1990年12月11日(火)

午前中はクロス・オリエンテーリング。特に記述がないので普通に出来たようだ。タイムは2時間半とあったので、走らずに歩いたという事であろう。

午後は戦闘訓練。夜は何も無くベッドに倒れ込んだ。

 

1990年12月13日(水)

午前中は小銃擲弾の動作の確認と命令の出し方だった。ただ目標指示や距離などはフランス語で大変だった。実際に演習用の小銃擲弾を撃ったので、その手入れもやった。午後はどういう訳か運動の時間で、バレーボールなどをした。

 

1990年12月13日(木)

午前中は実際の爆薬を取り扱った。午後は中隊の雑用であった・・・。

 

1990年12月14日(金)

午前中は市街戦の訓練だった。ここのキャンプの市街戦の訓練施設はまぁまぁの広さで、建物も豊富にあり、訓練するには打って付けであったけれど、新しく習う事や、部下への命令の出し方が難しかったのを覚えている。フランス語での言い方が新しい事ばかりで覚えるのに苦労した。

午後は、8キロTAP(フル装備での駆け足)であった。これは大事な事であった。訓練小隊が一纏まりになって走らなければならなかった。その後に小隊旗が受与されるからだった。しかし普通なら長距離行軍がそれに当てられるのだけれど、今回は8キロTAP、レイ曹長も初めてのことだと言っていた。・・・遅いやつをカバーしながらなんとか全員纏まって走り抜いた。あの口うるさいレイ曹長が「悪くはない!」と言った。しかし僕らにしてみればとても意味のある言葉であった。あのレイ曹長に褒められたも同然なのだから。程なく全員整列して中隊長から小隊旗が受与された。

夜は射撃をして寝たのが夜中の1時だったけれど、夜中2時から3時にガードが入っていたので明日は少しきついだろう・・・。

 

1990年12月15日(土)

一日中CM–1(Certificat Militaire de 1degré–第一軍事証明=軍曹訓練課程)の戦闘訓練を手伝った。僕ら兵士を将来軍曹になる下士官候補生が指揮をするのだった。

夜は久々に熱いシャワーを浴びる事が出来て気持ちが良かった。明日やっとカステルノダリーへ戻る。

 

1990年12月16日(日)

10時30分ぐらいにカステルノダリーへ到着。装具の手入れ。一日中ゆっくりしていた。

 

読んでくれた人、ありがとう

最初からお読みいただく場合は、ホームページの「検索」のところに「B001」と入れていただくと一番最初が表示されます。以下、「Bxxx」という風に番号を入れていただけると任意のページが表示されます。例、「B037」、「B156」など。