B195 再び第4外人連隊へ

1990年11月3日(土)

月曜日からVAB(フランス軍の正式装甲車)の免許の講習へ行くように言われた。いつも一緒にいる仲の良いマダガスカル人のマナンツァラも一緒だった。

 

1990年11月5日(月)

VABの講習スタート。今日は諸元とか座学を中心とした物だった。

 

1990年11月6日(火)

午後、初めてVABを運転した。ギアが半オートマチックなので、クラッチペダルが無くとても変な感じがした。初めてにしてはすんなり運転出来たけれど、今日はただ連隊の裏のあるコースを走っただけなので、多分これから色々なことをやるのだろう。

 

1990年11月7日(水)〜

風邪気味で体調が悪く、医務室へ行って薬をもらった。一日中具合が悪かった。夜はすぐ寝た。

 

 

1990年11月17日(土)

中隊起床の時間前に荷物を持って集合した。伍長訓練学校のために第4外人連隊へ出発するのだ。どんな事が待っているのか色々と気になったけれど、今更後へは引けない。残念な事に仲の良いマダガスカル人のマナンツァラは何かの検査のために入院してしまい、一緒に行く事が出来なくなってしまった。本当にがっかりした。

昼前ごろ、見覚えがある景色が見えて来た。いよいよ新兵訓練をした第4外人連隊だ。郊外にある新しい方の第4外人連隊の基地ではなく街中にある古い方の第4外人連隊の基地であった。引越しが全て終わっていなくて、この古い方にある基地では、軍曹、伍長訓練の他に無線などの訓練を行っていた。

昼食後、荷物整理など何かと忙しかった。1日目なのに酷くまごついた・・・。VABの免許の訓練で仲良くなったフランス人のリエナーと同じ訓練小隊になったので少し安心した。

夜は早速訓練小隊の曹長の部屋の点検があった。でもまだ訓練が始まったわけでは無いので何も言われなかった。他の連隊から来ている連中はどんな気持ちなのだろうか???

 

1990年11月18日(日)

6時半起床。午前中は営庭の草刈りをさせられた。それが終わると、僕ら訓練小隊のレイ曹長からの話があった。アクセントが少々おかしい。後で聞いたらスペイン人という事だった。色々な規則などを言われ、新兵訓練より酷い事になりそうだった。

午後は隊歌の時間だった。殆どの者が知らない歌を2曲もやった。明日は月曜日だ。何かしら色々とあり、訓練が始まるのだ。殆ど休む間もなく夜の点呼になり、そしてシャワー。明日は早速水泳のテストだ。スポーツのテストは今週に集中しているのだろう。僕以外は殆どフランス語をうまく話しているのでだいぶ苦労しそうだ。でも、リエナーが助けてくれるので何とかなりそうではあった。頑張らなくては。

 

 

読んでくれた人、ありがとう

 

最初からお読みいただく場合は、ホームページの「検索」のところに「B001」と入れていただくと一番最初が表示されます。以下、「Bxxx」という風に番号を入れていただけると任意のページが表示されます。

例、「B037」、「B156」など。