1990年7月22日(日)
いつも通りの日曜日。だと思ったら夕食の時なら運動着でいいのだけれど、今日は今日に限って戦闘服に半長靴というちゃんとした服装で集合した。19時に食堂に集まっやら、中尉が「今夜が多分本格的な小隊での夕食になるだろう。来週はどこにいるか。バンギィかどこかにいて帰国のために忙しいはずだからだ。」と言った。そのあとカクテルが出て乾杯した。そのあとすぐに「ル・ブダン」を歌って席に着いた。そして夕食が始まったのだけれど、前菜はエビ、生ハム、サラミ、それ用に「シャブリ」の白ワイン。その後のメイン料理は牛肉のステーキでそれ用に「メドック」の赤ワインが出て来た。本当にサッと焼いただけのステーキで、この時初めて「牛肉」のレア・ステーキを食べた。付け合わせはいつも食べているポテトだったけれど、味付けがいつもと違ってとても美味しいものだった。こんなご馳走はノエル(クリスマス)かカメロン記念日でしかお目にかかれないだろう。今までの話でみんなで盛り上がってとても楽しい夕食だった。あそこの作業では・・・とか、あそこに行った時は・・・とかあちこちから裏話が出て来ておかしかった。
この時ジューヴがワインについて教えてくれた。特に「シャブリ(白)」「メドック(赤)」は何かの時のお祝いとかじゃないとなかなか普段は飲まない、とか教えてくれた。しかしそれ以降は僕は「poly carburant(マルチ燃料とでも訳そうか=外人部隊特有)」になってしまって、とにかくアルコールが入っていればいいと言う事で赤白だけでなく種類も(ビール、ワイン)関係なくなってしまった・・・。
1990年7発23日(月)
ガード。いつもより1時間早く勤務につかなくてはならなかった。最後のガードなはずなのにツイていない・・・。
1990年7月24日(火)
今週末に出発前の車両点検がある。僕は1日中マルタンと2人で1台のマルモンを任されたのだけれど、赤い土埃がなかなか落ちず3回も洗車しなければならなかった。
1990年7月25日(水)
朝は駆け足。その後マルタンと昨日同様マルモンの整備だった。
午後は小隊全員で医務室で出発前の検診を受けた。もうすぐフランスに戻ることが出来るのだ・・・。
1990年7月26日(木)
午前中は「ヘリの訓練」だった。しかしそれは名ばかりで、出発前の観覧飛行みたいなものであった。朝から曇っていて寒かった。以前90ミリの砲弾を爆破した訓練所のある丘の見える所まで行って帰って来ただけだったけれど、空から見ると「こんだけの距離、凸凹道で尻を痛めながらよく来たもんだ!」と思った。後で聞いたら数人が同じ事を思っていたらしかった・・・。
夜は再び中尉たちの会食があるというのでその雑用にされてしまった。しかし前回と違い、料理担当の中国人の兵卒メンがちゃんと僕らの分を取っておいてくれたので、食事会が終わって中尉たちがいなくなった後に僕らはゆっくりと美味しい食事を取ることができた。
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