1990年4月27日（金）続き
午前中にタニグチくんの付き添いで散髪に行ったり必要なものを買いに酒保に行ったりした。暇なので腕立て伏せなどした。そのあとシャワーを浴びるためにシャワー室へ行った。水の出が悪い。お湯になってきたので体を濡らす。石鹸で泡だらけになった途端に水が止まってしまった・・・。すぐ脇の窓を開けて表に顔を出して近くに誰かいないか探したら医務の女性の上級伍長が見えたので水が止まったことを伝えると「午前中は水の出が悪いからシャワーを浴びるなら午後の方がいいよ！」と言い終わるか終わらないうちに僕を指差して腹を抱えて笑い出した。そりゃそうだ。こっちは泡だらけなんだから・・・。彼女はこれから僕がシャワーを浴びるのかと思ったらしいけれど既に泡まみれだったからだった。
仕方なく洗面台のチョロチョロ出ている水で頭の泡だけでも落そうとし始めたらシャワーの方からもまた水が出始めたので急いで泡を洗い流した・・・。午後も何もなし。夜にナガオさんを訪ねたら、カメロン記念日に昔の先頭を再現した劇の練習があって忙しそうであまり話が出来なかったけれど、明日の夜は暇なので大丈夫ということで別れた。
明日は土曜日でまた何も無いんだろう・・・。
1990年4月28日（土）
一日中何もなかった。夜にタニグチくんとナガオさんと話をしたけれど今夜も劇の練習が入ってしまってすぐにいなくなった。全くここバンギは暑い所で退屈して仕方がない・・・。
1990年4月29日（日）
一日中何もなかった。夕方にナガオさんが遊びに来てくれた。でも今夜はカメロン記念日の前夜祭ですぐに忙しくなると言っていた。20時ごろ、プールの周りで隊歌やその歌に合わせて当時の戦闘を再現した劇が行われていた。僕は運動着しかなかったので草むらの影から覗くと言った情けない状態だった。でも一応全部見ることが出来たし他の連隊のことは知らなかったので少しトクをした様な気がした。
1990年4月30日（月）
朝の8時にラッパが鳴り始めカメロン記念日の式典が始まるということを医務室まで知らせた。運動着で出歩くことが出来なかったので部屋でじっとしていた。夜は少し時間があったらしくナガオさんが遊びに来た。せっかくの記念日だし、お医者からは「ビール3本まで！」と言われているのでナガオさんの中隊のクラブで乾杯した。
1990年5月1日（火）
メーデーなのでまた何もない日だったけれど、ナガオさんが遊びに来てくれて話が出来たので楽しい時間を過ごすことが出来た。いつ医務室から出られるのかはわからない。軍医に聞いてもはぐらかされるだけだった。早く小隊に戻りたい・・・。
1990年5月2日（水）
午前中に再び軍医に退室の事を聞いたら、「明日か明後日にはブアールに戻ることが出来る様に手配をする」と言われた。
この頃は医務室の入り口の上にL字のバーがかかっているので雑誌を丸めててが痛くない様にして懸垂をする様になっていた。今日も暇だったので懸垂と腕立て伏せをした。
夜はナガオさんとナガオさんの中隊のクラブで少しビールを飲んだ。
読んでくれた人、ありがとう