B157 女の子としけこまずにビーフィーターを飲む

1990年4月10日(火)

基地入口のガードについていたらフラダン中尉が通りかかった。その時に「土曜日から400キロほどの地方巡回に行く事になるぞ」と言われた。最近退屈していたので少しは暇つぶしになるかな?

 

1990年4月11日(水)

月曜日と同じ石切場での作業だったけれどガード明けだったので頭がボーッとしていて全く冴えなかった。相変わらずの小隊クラブのバーマンの当番だったけれど早く閉めて早く寝たかったので今日は早く閉めるぞ!と思っていたのだけれど上級伍長たちに捕まってしまってクラブを閉めたのは22時を過ぎてしまった・・・。

 

1990年4月12日(木)

今日は再び小川の橋の作業だったので、橋の上に敷く石を取りに行ったりした。前回までは木を使った土台だったけれど強度不足という事で、デゴアス上級伍長が溶接の機械などを使って強度のある物に作り替えた。午後も引き続き橋での作業だった。

夜はいつも通りクラブを開けたけれど今夜はどういう訳か上級伍長達が来なかったので21時ごろには閉店する事が出来た。

 

1990年4月13日(金)

今日は僕らが所属している混成中隊の中隊長の交代式典があった。正規軍の大尉に変わって第1外人騎兵連隊第3中隊から来たロロー大尉が新しく着任した。式の最後は中隊長の前を行進するのだけれど、外人部隊は正規軍と違うゆっくりした歩調なので、僕らの小隊が一番最後に行進した。

 

明日、4日間の予定で正規軍の第8海兵落下傘歩兵連隊の1個小隊と地方巡回に行く。小隊次席下士官のベルグ軍曹と僕ら7人が行く事になった。なので午後はその準備をした。

 

夜20時過ぎに半袖、長ズボン、ベレーで集合がかかった。2台のVLRAに分乗して、向かった先は1キロぐらい離れた村の入り口にあるバー・ディスコ???であった。結構賑やかで現地の人間がたくさんいたし正規軍の連中もいた。ビールはあの不味いモカフしかなかった。と見るとモカフの脇にジン、ビーフィーターがあったのでグレープフルーツのジュースで割って飲んだ。そしたら一人の現地の女が僕の所へ来た。向かいに座っている中尉や軍曹が僕の方を見てニヤニヤしている。後で分かるのだがバーやダンスフロアの脇から裏に抜けられる様になっていて、その裏手には部屋が幾つもあってしけこめる様になっていた。ここはいわゆる売春宿であった。すでに何人かの仲間が一人二人と女の子を連れて裏手にしけこみはじめた。僕は病気が怖かったのでそばに来た女の子を適当にあしらってビーフィーターを飲んでいた。23時過ぎに迎えのトラックが来たので先に乗り込んでみんなが来るまで待っていた。乗った途端に物凄い雨が降ってきた。文字通り横殴りの雨でびしょびしょになってしまった。仕方がないのでまたバーに戻ってビーフィーターを注文した。結局基地に戻ったのは夜中の1時を回っていた・・・。明日、地方巡回に出発するっていうのに・・・。

 

読んでくれた人、ありがとう

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