B100 おい、他はどこ行った・・・??? (祝!100回)

1989年8月29日(火)

 

今朝はとても寒く感じた。まだ8月なのに。10月並みの寒さだった。もっともフランスは夏が終わると急に寒くなったりするらしいけれど・・・。

再び医務室へ診断に行った。朝夕医務室へ来て炎症止めを塗れと言う事だった。例の「魔法の塗り薬」ってやつだ。渡してくれれば朝夕医務室へ行くと言う面倒なことをしなくて済むのに。自分で塗れるのになぁ・・・。

 

午前中は小隊倉庫の装備品の整理だった。こう言う作業をフランス人とやるのは疲れる。相変わらず能率が悪いのだ。一回で済むことを2度も3度もかけてやろうとする。装備品を下ろして掃除をするのにそのまま掃除をしようとするのだ。結局きれいにならないので装備品を下さなくてはならない・・・。それもみんなバラバラにやろうとするから余計な時間がかかるのだ。ただ今日は作業の主導権を取ったので、さっさと終わらせる事が出来た。1等兵のくせにそんな事も出来ないのがザラにいた。何年部隊にいるんだよ・・・。

午後は支援中隊の車両についての授業だった。

 

1989年8月30日(水)

 

今日も昨日と同じ小隊倉庫での作業だった。午後の作業中に、今日給料が出ると言うので、急いで半長靴を磨き、給料日用のきれいに取ってあるケピを被り酒保に向かった。給料が出たので、夜は久々に日本人3人で酒保に行きビールをたっぷり飲んだ。

 

1989年8月31日(木)

 

4時半起床。今日は「PI」なので、待機所に一旦背嚢などを置きに行ってそれから射撃訓練だった。200メートルでの射撃だった。カステルノダリーの第4外人連隊の射撃場と同じくここでも標的に当たるとそれがどこに当たったかがわかる仕組みになっていた。今日は10発のうち7発しか標的に入らず・・・。

その後25メートルに移動した。FA -MASは、セミ・オート(半自動、単射)、フル・オート(全自動、連射)の他に3点射(3発だけの連射)が出来る機能が付いている。敵が使うAK47(カラシニコフ)などは、発射速度が毎分600発ぐらいだけれど、FA -MASは毎分900発を超える。発射速度が速いのは、3点射の時、1発目が発射されて銃身がブレてしまう前に2発目、3発目を発射してしまおうと言う考えからだ。なので発射速度が速いと2発目、3発目が大体狙った所付近に行く。それだけ命中精度が高くなると言う考えだ。また、連射は銃のコントロールが難しいので、3点射でムダ弾を減らすと言う意味もある。連射して当たるのは映画だけである。

腰だめの3点射の後は拳銃の射撃もやった。一人7発であった。でも3発しか命中せず。10点圏2発、9点圏1発。おい、他はどこ行った・・・???

 

午後は武器の手入れで終わった。夕食後、今日は「酒飲み軍曹」がリーダーでは無かったので、映画館でなんだかわからない映画を観て時間を潰し、酒保の掃除をして待機所に戻った・・・。

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このブログもあっという間に100回を迎えました。何度も「いいね!」をしてくれたり、日によってはこのブログを偶然かどうかはわからないけれど見つけて最初から読んでくれている人がいるのを発見すると本当にありがたく思います。観覧回数が増えていくのを見るとすごく励みになり、もっとわかりやすく書こうという気が湧いてきます。まだまだ続きますので、これからもよろしくお願いします。質問やご意見は遠慮なくお願いします。できる限り答えていきたいと思っています。